秋はまだ先かも知れませんが
前回のブログ以降、心に残った本をご紹介。
リカバリー・カバヒコ 青山美智子/著 光文社HP
5つの短編連作。
高校生の頭、幼稚園ママの口、ウエディングプランナーの耳、小学生の足、編集長の目。
それぞれの主人公がかかえる体の不調。とある公園にあるカバの遊具。自分の治したい
箇所と同じ場所を触ると回復するという都市伝説=リカバリー・カバヒコ。
クリーニング屋のおばあちゃんが良い味だしてます。
「人間の体は回復した後全く同じ状態には戻らない。
経験と記憶を積んで回復した後違う自分になっている」
「不安は立派な想像力」
こんな話をしてくれるおばあちゃんも決して悟りを開いた人じゃなくて・・・
(最後まで読み進めると、より味わい深いです)
とても読みやすい本なので、普段あまり本を読まない方にもオススメです。
面白そうだと思って買ってはいるけど、読めていない本が少したまっているの
秋の夜長に美味しい酒をちびちびやりながら楽しみたいと思います。
H.K