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トリミング

あおり運転を避ける4つの方法

昨今、あおり運転が過激化しているらしいことは、ニュースで見聞きしていました。
それがまさか、自分の身に降りかかるとは、思いも寄らないものです。

私は重度の花粉症のため、目と鼻に爆弾を抱えています。
あまり関係ないことのようで、この話の要点ですので、花粉症について触れさせてください。
今年の二月は例年に比べて暖かく、春の訪れを感じさせる過ごしやすい日が続きました。
春の風は暖かい空気とともに、花粉も私たちの体内に送り込みます。
こうなると運転中とはいえ、くしゃみが止まらず、目のかゆみも抑えられなくなります。

その日も暖かい春の風を吸い込み、花粉症の症状があらわれました。
たまらず、赤信号で停車中に「ここぞとばかり」と目薬を投与します。
点眼を終わり、信号に目をやると、既に青に変わっているではありませんか。
すぐに発進させましたが、後ろの車は怒りを露わにし、クラクションを鳴らします。

後ろの車は蛇行運転をはじめ、典型的なあおり運転となりました。
その後、対向車がないところで追い越され、赤信号で停車。
いかつい男性が、前の車から降りてきます。

「オウ、コラァ!なめた運転しくっさってからに!!」
男は今にも飛び掛かってきそうな勢いでこちらに向かってきます。
私はただただ平身低頭、すみません、すみませんと繰り返すのみとなります。
そして、一つの勘違いに気が付きます。

「髪ばっかり弄り回しとるけん、遅くなるんじゃろうが!」
男は私が髪を整えるのに時間を要していると勘違いしていたのです。
私が目薬を差している姿が、後ろからはルームミラーを見ながら髪を整えているように見えたのでしょうか。
けれども私は言い返しません。この手合いは言い合いになるとやっかいです。
しかし、男の次の発言に、私の心は打ち砕かれます。

「大した顔でもねぇーのになぁ!!」
それだけ言い放って、満足したのか、男は自分の車に乗り込み、急発進。
取り残された私は、大した顔でもない顔で、茫然と立ち尽くしました。

車を10分ぐらい走らせたところで、ようやく我に返りました。
いや大した顔でもないって、そこまで言われる筋合いはないじゃないか。
そもそも髪をいじってないし。
しかし、その言葉をぶつける相手も既に去ってしまいました。
仕方がなく、彼の言動について考えてみることにします。

怒り狂う人の言葉には余計な言葉がついてくるものです。
「信号が青に変わったらすぐに発進しなさい」「すみません。以後気をつけます」では納得できない部分を、その余計な発言で補うのかもしれません。
言葉が出せない状況、例えば、運転中であれば、「余計な発言」の代わりに「あおり運転」をするのかもしれません。
そんな風に考えると、あおり運転は自分自身を納得させるためにやっているのかもしれません。

今回の教訓としては、
①目薬を差す場合は、しかるべき場所に停車して行う
②運転には細心の注意を払う
③余計なことは言わない
④顔が大したことないのに、髪をいじらない
ということが挙げられます。


春は交通事故も増えます。
皆さんも上記の4点をしっかりとおさえて、あおり運転に巻き込まれないように、気を付けましょう。


Y.S


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