Kちゃん
先週末、大学時代のKちゃんという女友達の結婚式に参加した。
Kちゃんとは大学のバンドサークルで、知り合いなんだかんだで10年近くの付き合いだ。
大学生のころ何度かバンドも組んでいたので、元々仲は良かったが、そこに拍車がかかることがあった。
2回生の学園祭の打ち上げの時に、突然Kちゃんから相談があり、
「Eさんのことが好きになった。」
Eさんとは一つ上の学年のベーシストである。
Eさんは、がりがりで、普段なにを考えているのかわからない独特な人である。
優しい人で、演奏もうまいので惚れるのは何となくわかる人だ。
その会話を同じく一つ上の学年のOさんも聞いて、
「わしがええようにしたる」
その一言で、Kちゃんの恋を応援しようプロジェクトが発足された。
他にも仲のいい人が増え、男4人女3人の「あいのり」のようなプロジェクトが始まった。
そのメンバーで旅行に行ったり、バンドをしたり、夜な夜なゲームをしたりと、2年かけて仲を深めていったが、Kちゃんは中々告白ができずに、Eさんの卒業式を迎えた。
ラストチャンスということで、意を決してKちゃんはEさんに想いを伝えた。
結果は「NO」だった。
「近くなりすぎて、恋愛対象にならない」とのことだった。
Kちゃんからの好意も全然気づいていなかったようだ。
傷心のKちゃんの一方で、応援プロジェクトのメンバーのMさんがKちゃんのことを好きなって、告白して振られた。
そんな奇妙な三角関係がある中でも年に数回、社会人になっても定期的に集まっていた。
Kちゃんの結婚式にもメンバー全員が呼ばれて、思い出話に花が咲いた。
あわせて近況報告などをしていた。
Eさんが最近結婚したことは聞いていたので、Eさんはいつごろ結婚式をする予定なのかを聞いてみると
神妙な顔をするので、「もしかして、別れました。。。?」と言おうとした瞬間
「式場が燃えていつになるかわからない。」
...??
予約していた披露宴会場、リアル炎上してしまったようで、式が延期になったようだ。
火災によって誰も怪我をしていないあたりも持ってる人だ。
Kちゃんに振られたMさんにも最近彼女ができ、奇妙な三角関係のみんなそれぞれ幸せになっていっている。
とにかく、会えば一瞬で学生時代を思い出せて、ずっとバカ話しができる友達ができたことは、本当に人生の財産である。
多分これからも酒を飲んでくだらないことをして行きながら、遊ぶんだろうなと思っています。
ともあれ、Kちゃん、この度は本当におめでとう。幸あれ。
はっぴー T・K