父とふたり
先日、父とふたりで飲みに出かけました。
突然の私からの誘いに、両親は「何かあったんでは」と戸惑っておりました。
両親の不安をよそに、店の予約や時間の指定など淡々と済ませて父と合流しました。
父はダイエットに成功したとかで、少し痩せていて、何だか身体が小さく見えました。
開口一番、何かあったのか、と聞かれましたが、特に思い当たることもなかったので、別に何もない、と答えました。
最初は互いの近況を報告し合い、途中から色々な相談や家族の話をしましたが、最終的には父の昔の話に落ち着きました。
そうか、父も若い時があったんだよな、としみじみ思いました。
そして私もいつか父のように、こうして子どもとふたりで飲みに行ったりするのかな、と父を眺めながら思いました。
会計を済ませ、店を出ると、父は「もう一軒いくか、このあたりに行きつけの店がある」と言いました。
暗い路地の合間に、提灯の明かりだけが赤い光を伸ばしている中で、父の背中はなんだか頼もしく、心なしか大きく見えました。
が、定休日のためその店はやってませんでした。
その後、2、3軒まわりましたが、全て定休日でした。
日曜の水島は休みの店が多いようで、なんだか寂しい気持ちになりました。
結局、家で母交えて三人で楽しく飲みました。
たまには父とふたり、男同士で飲みにいくのもいいものです。
皆様も、誘ってみてはいかがでしょうか。
Y.S