秘奥義伝授
昔から文章を書くのが好きです。
逆に直接言葉で表現するのは苦手です。
(アドリブ弱いんですアドリブ)
話すのと違って、伝えたいことを
ちゃんと整理してから発信できるのは
自分としても性に合っているのだと思います。
で、おかげ様で私の書く文章は
読みやすいと言われるわけでして、
このブログもなんだかんだで毎回好評を頂いています。
特別何か工夫しているかというと
そんなこともなく…
というわけではありません。
ただ「書く」だけじゃなくて、
実は結構こだわっているんです。
それは語彙力とか表現力とか
そういうことではなく、
ズバリ「ビジュアル」です。
どういうことかと言うと、
パッと見た時の全体の「見た目」です。
いまいちわかりませんよね。
具体的に何点か説明していきましょう。
①「鍵カッコ」
例文:
私が欲しいのはこれじゃない。
なんてことない文章ですね。
でも一工夫すると見違えるように
印象が変わります。
私が欲しいのは「これ」じゃない。
鍵カッコを付けるだけで化けました。
「これ」が強調されて、ホントに
欲しくねーんだなコイツ的な心理が
痛いほど伝わってくるようです。
伝えたいキーワードが明確な時に
使うととても効果的です。
②「文字種変換」
例文:
どっちにしろあなたには関係ない。
なんと言いますか、前半のひらがなの多さに
辟易しないでしょうか。読む気が失せるというか。
そこで一工夫します。
どっちにしろアナタには関係ない。
ひらがなの連続からカナ混じりの文章に
変えることで、単語の区切りが明確になった
ような気がしませんか?
これは同じ種類の文字が続く時に多用している
小細工です。
③「順番の入れ替え」
例文:
時間があんまりないけどとりあえず作ってみた。
これもひらがなが続く萎えるパターンですね。
ちょっと触ってみましょう。
あんまり時間がないけどとりあえず作ってみた。
どうでしょう?「時間」という単語を
途中に持ってくることで少し視認性が
高まってないでしょうか。
他にも段落や折り返し、文と文との「間」など、
いろいろと気をつけている要素はあるのですが、
一番重視しているのは
漢字・ひらがな・カタカナのバランス
なのです。
やたら漢字が続いてもダメ、ひらがなばっかりでもダメ。
ほどよくバランス良く。
そんなことを考えながら文章を作っています。
実は同じようなことを実践している人がいました。
B'zの稲葉さんです。
かつてインタビューでこんなことを言ってました。
「歌詞を考える時には、意味や語感だけじゃなくて、
歌詞カードになった時にどう見えるのか、見栄えが
どうなるのかもイメージしながら作ってるんです。」
読んだときに「まさにコレだわ」と。
ものすごく共感したのを覚えています。
文字って読んでもらってナンボじゃないですか。
いくら面白くても、いくらいいこと書いても、
読みづらくて途中で投げ出されたらそこで終わり。
とにもかくにも見た目が大切。
簡単なテクニックで文章が見違えます。
特にツイッターやフェイスブックなどのSNS、
ブログでも大いに真価を発揮するので
ぜひ実践してみてください。
K・K