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トリミング

無人島に1曲だけ持って行くなら…

みなさま、はじめまして。
初登場の私ですが、ここでは"suger"と名乗ってブログを書いてみようと思います。

早速ですが、みなさんは、もしも無人島に1曲だけ持って行くなら何の曲を持って行きますか?

私が選んだ1曲は
ブラームスの【間奏曲Op.118-2】です。

「なぜクラシック?」と不思議に思う方が多いと思います。
眠いですよね。クラシック。笑

実は私、外見のイメージと違って6歳からクラシックピアノを習っています。
私も初めて聞いた時、寝落ちしてしまった1曲なのですが、
それでもこの曲に魅了され、選曲した理由を少しだけ…。

曲の背景には、一途な切ない恋物語がありました。


あるところに、クララというピアノの上手な少女がいました。
後に作曲家シューマンの妻となり、世界で初めてピアニストを職業にした女性です。
(*とても偉大な女性でドイツ紙幣にもなりました)
クララは、当時父の弟子であったシューマンと恋に落ちますが、父の猛反対を受け、駆け落ち同然に家を出て結婚します。
8人の子どもに恵まれ、幸せな家庭を築きますが、夫のシューマンは作曲家として認められていく一方で、心身を病んでいきました。
(*音楽家あるあるですね…)
クララは夫に代わり、生活のため頻繁に演奏会を開き、演奏会では必ず愛する夫、シューマンの作曲した曲を弾きました。

そんなクララを支えたのが、夫の弟子であるブラームスです。
ブラームスは師匠の妻であるクララに恋心を抱きますが、ただひたすら献身的に支えます。
シューマンが精神病院へ収容され亡くなった後も、金銭面だけでなく、家事から子育ての面でも彼女を支えます。
今で言う「イケメン」だったブラームスは他にも恋をしていますが、20歳から63歳になるまで毎年、クララへ誕生日カードを送り、クララの死の11ヶ月後に亡くなります。

後を追うように亡くなったことが印象的です。

そのブラームスが晩年、愛するクララへ献呈した曲が
【間奏曲Op.118-2】です。

シューマンの死後、お互いに第一の理解者だった2人ですが、結ばれることはありませんでした。
家族でも恋人でもなく、叶わぬ恋心を抱き続けたブラームスですが、2人の関係って何だったのでしょうか。

譜面そのものは比較的易しいので指は動くのですが、曲に込められた思いを理解することは難しく、弾いても弾いても結論が出ません。
でも、答えを探し続けるって人間の特権ですよね。

もしも無人島に行くのなら、自分の人生を振り返り、最後に何を思うのか、この曲と一緒に考えたいと思い選びました。

皆さんは、たった一人無人島に行くなら何の曲を選びますか?
        

Suger




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