こうもり塚古墳
吉備路の五重塔の近くに「こうもり塚古墳」があります。
先月まで岡山県古代吉備文化財センターで平成28年度企画展2として、
『吉備路の巨石墳-こうもり塚古墳-』が開かれていました。
その時に知った講座「吉備路の考古学」に抽選で当たり、
先月末に岡山県立博物館であった講座に参加してきました。
題名は「巨石墳から見える吉備」で1つ目のお話は、
こうもり塚古墳の詳細についての講義でした。
私は2年前のゴールデンウイークに説明員の方付きで中に入ったことがあり、
積まれている石があまりにも大きいのでずっと不思議に思っておりました。
こうもり塚古墳が造られたのは6世紀後半で、
当時の中国・四国・九州地方最大の前方後円墳です。
巨石を使った横穴式石室は全国屈指の規模を誇るそうです。
当時あのような巨石を組み合わせる技術があったことが信じられません。
横幅2.5m×高さ2.5m程の巨石が奥に使われています。
クレーンなしでどうやって運んだのでしょう?
私は古墳の石室は一種のドルメンではないかと思っているのですが、
ドルメンはコーカサス地方からアジア・インド・インドシナに分布する巨石を組み合わせた建造物です。
古代の人々が持っていて、今は失われた技術と思想があるように思えます。
何故にこのような建造物を造ったのか。
この謎を知りたいものです。
T.S.