世に問うトイレ論
諸君は「洋式」と「和式」、
どちらが好きであろうか。
言うまでもなくトイレ(大)の話である。
恐らく大半の人が「洋式」と
答えるであろう。
しかし私は圧倒的に「和式」派なのである。
以下、その理由を述べる。
その①:気合いが入る。
なんといってもあの体勢である。
全身全霊を注ぎ込まざるを得ない
不自然かつアンバランスな佇まい。
これから始まる「己との闘い」に
挑んでいくにふさわしい極限のスタイルだ。
洋式を支持する人々は決まって
「リラックスしてできない」とヌルいことを
口にして和式を拒絶する。
そこがそもそも間違っている。
刻一刻と迫る下半身の限界に耐えつつ
「その瞬間」に向かって一心不乱に力を込める。
つまり排泄とは自分と向き合い、文字通り全てを
出し切るための「格闘技」なのだ。
そして「和式」には欧米の文化にはない
熱い大和魂が宿っているのである。
その②:間口が広がる。
どちらの体勢がより「解放」されるか?
考えるまでもないことだ。
よくわからない、という人のために
イラストで解説しよう。
洋式
和式
おわかり頂けただろうか。
いや、察してほしい。
出口は広いほうがいいに決まっているのだ。
中途半端に腰かけることで、
自分が不利な状況に追い込まれていることに
ほとんどの人が気づいていない。
本当に残念でならない。
もはやこれはメーカーの謀略ではないか?
とさえ考えてしまう私は間違っているのだろうか。
誤解しないで頂きたいが、体の不自由な方など
洋式の必要性は十分認識しているつもりである。
時代の波に飲み込まれ、淘汰されつつある和式に
焦りにも似た危機感を感じているだけなのだ。
私からは以上である。
K・K