言葉はなくとも
以前は月に4回近くのDJとしてのお勤めをモノともせずこなしていましたが、さすがにやりすぎてもいられない年齢やら環境やらとなり、近年はブッキング自体もセーブ気味のコンスタントな活動と相成っております。むしろ1回あたりの気持ちの入れ方が以前よりもスッキリしていて好影響なのではないかな、と都度の出演からの帰路の車中で分析している次第ではあります。
この金曜日にも久方の出演機会を得たお店にてオーナーさんと久方ぶりの音楽談義に花を咲かせつつ、初対面の後輩諸氏との有意義な時間を共有することが出来てとても満足しています。
直接言葉を交わすコミュニケーションではなく、選んだ音楽をシェアしながらのお客さんとの無言のコール&レスポンスという平日とは異なったコミュニケーションですが、後で振り返ってもなかなか文章に起こせないこの不思議なやりとりは未だもって奥深いものです。研鑽の余地を無限に感じるがゆえになかなか現場を離れることが出来ないのだろうと思う訳です。
そしてスキル面での課題に追われながらもやはり支えてくれるお客さんやスタッフの方々、そして長年地域のシーンでの苦楽を共にして来た仲間達への感謝の気持ちは年を経るごとに増しています。ありがたいの一言です。
18の頃の自分が見たら呆れるかもしれないこんな大人の背中ですが、もう少しだけ、続けさせてもらえないかな、と始発電車に乗る為に駅にフラフラと向かうとある若者の姿に当時の自分を重ねつつ次の出演への意欲を新たにするのです。
皆さんいつも本当にありがとうございます。
T.S