「明治維新」
私は今「八重の桜」に見入っています。今の日本に足りない全てがこの時代にはあったよう
に感じるからです。
「明治維新」とは言葉の通り、徳川を中心とした幕藩体制を壊し、明治天皇を主権とした
これまでとは全く新しい仕組みの国づくりを行った時代のことであります。
急に武士の時代を終わらせられた士族達は怒り、各地で一揆を起こし、最後は薩長同盟を結び、共に新時代を切り開いた西郷隆盛までもが巻き込まれ「西南戦争」によって完全に武士の時代は終わりました。
「良い国」をつくるには「良識を持った人」が必要であると考え、福沢諭吉や新島譲は慶応義塾、同志社英学校を開校しました。
悲劇で知られる“白虎隊”の1人、山川健次郎はその後アメリカへ留学、帰国後は東京大学で日本人初の物理学教授になり、東京大学総長まで上り詰め、明治の教育を牽引する存在となりました。
「八重の桜」の主人公の新島八重は、会津戦争では、男装して最新式のスペンサー銃で鶴ケ城を守り、その後、夫である新島譲と共に同志社英学校の設立に尽力し、夫の死後は日本赤十字社の篤志看護婦として、看護婦の発展に貢献しました。
首都も天皇も豪商も東京に移り、錆びれた京都を幕末の戦で盲目になり、足が不自由になった八重の兄の山本覚馬はその逆境をものともせず、生涯京都の近代化に努めました。
これはほんの代表例ですが、国民全員が国を思い、国の発展の為に尽力した時代だったのではないでしょうか。
そして、この時代の人達の“志し”の先に私達が生きていることに対して改めて感謝し、再び活気にあふれた日本を取り戻すべく国民としての義務を果たさなければならない、このドラマを見てそう強く感じました。
A.S